ここはシリーズif短編【HUNTER×HUNTER】
第5章 路地裏イチャイチャinイルミ
形には美しい大きな手は触れればしっかりと男性の骨格を持っている
随分と屈み込んで唇を奪った男は背丈も彼と同じくらいで押しやった胸元は見掛けよりもずっと筋肉質だった
ドレス越しに胸をやんわり手に包み込むそこに先程迄の荒々しさは無く
涙でぼやけた視界で真っ直ぐに男を見遣った
「……………イルミさん…………?」
静かな辺りに響いた声に口元が意地悪に歪む
途端に解放された腕
強引に腰を抱き寄せられて胸に閉じ込められる
「イルミさんなんですか……?」
震える声で懸命に問えば私を真っ直ぐ見下ろした男は"外して見れば"とばかりにじっと此方を見ていた
恐る恐る手を伸ばして仮面に触れて取り払う
装飾の美しい仮面の下から覗いたのは妖艶な色を湛えた特徴的な瞳
「………イルミさん……」
安心感から力が抜けて行く身体をしっかりと支えられ只すがり付いた私に彼は酷く意地悪に唇を開いた
「言い付けを守らなかったお仕置きだよ。」
魅惑的な声色に目眩を覚える中で
「沙夜子に拒否権は無いよね?」
淫靡な彼に溺れる
おわり