第13章 2度目の初めまして
『それで…それでね…麟太郎さんの家に引き取られたの…』
昔の話をしているのに、まるで今起こった言い方だ
『はい、どうぞ』
全員に暖かい紅茶を入れたはカップの縁をなぞる
『…あの時思ったの…大きくなったら出ていこう。それまでは絵麻さんを支えようって』
絵麻はの支え無しでも生きていける
それはとてもいい事だ
『だからもう終わったの』
ニッコリと微笑むは強がりでも何でもなくて
引き止める口実すら見つからない
侑介「じゃあオメーを誰が支えんだよ!」
侑介の言葉にふわりと微笑む