第13章 2度目の初めまして
○月○日
遺産相続で揉めに揉めた
私が小さいからって好き勝手言わないで欲しい
私だって色々分かるんだから
麟太郎さんと生前からお世話になってた弁護士さんのお陰で遺産は私のものになったけど…
2人は帰ってこないよね
泣いたのかな?
文字が滲んでる
『ねぇねぇ…お兄さん達はどうしてここにいるの?』
僕と祈織くんは日記を置いてちゃんの頭を撫でる
『わっ!』
祈織「家族だからだよ」
琉生「うん、大切な家族…だから」
僕たちがそう言っても、ちゃんはキョトンした顔をしたまま小首を傾げてた
琉生 side終