第13章 2度目の初めまして
か細い体は入院してから更に細くなった気がする
祈織「明日ちゃんと持ってくるね」
『すみません…お願いします』
ベッドに横になるちゃんを抱きしめる
祈織「……ねぇ大切な人を失った時…どう思った?」
『……私の出した答えが…祈織さんと同じではないですよ』
祈織「彼女を愛してたんだ…」
『…はい』
祈織「けど…僕は…っ」
『こんな事…言うのはいけないことです。けれど彼女は苦しみや痛みが一瞬だった事は救いだったのではないでしょうか?』
僕はその言葉を聞いてハッとした
ちゃんの親はもっと苦しんで痛かったんだと痛感させられた