第13章 2度目の初めまして
『ん…』
目を覚ましたは看護師が大急ぎで正臣を呼びに行った
だが──…
正臣「ちゃん大丈夫かい?」
『…どちらさまですか?』
それはあまりに非情な現実だった
正臣「え…?」
『…んーと、おにいさんだぁれ?』
脳外科医の診断は精神的ストレスと外因性ショックで幼児退行している事、そして自分の家族が事故死した事は覚えているが、その後の記憶が無いということ
『…?』
キョロキョロと見渡すは沢山の人に目を丸くする
『…お部屋間違ってるよ』
どれだけ待ち望んだか忘れてしまった
目が覚めて今まで通りに笑い合えると思っていた朝日奈家と麟太郎と美和と絵麻はショックが大きかった