第11章 文化祭
「ちょっと辞めてください!」
教室の外から聞こえてくる声にはピクッと反応する
そして静かに目を細めると素早く教室から出ていく
『何してるんですか?』
「あっ!ちゃん助けて!」
「こんな格好でウロウロしてたらお触りOKってことでしょ?」
はうさ耳を付けたクラスメイトを自分の方へ引き寄せる
『お客様でしたか…それはそれは失礼致しました。ではこちらへどうぞ』
ニッコリと微笑まれたナンパ師達は着いてくる
『オーダー入ります〜スペシャルメニュー!』
スペシャルメニューと言われた全員はピタリと動きを止めて真顔で首を横に振るが、はニコニコしながら裏へ入っていく