第10章 家族旅行
祈織「クッキーなんてあったっけ?」
『一昨日作っておいて持ってきたんです』
ふふっと笑うはやはりどこか儚げで消えそうだ
風斗「やっぱ姉の作るお菓子美味しいよ」
祈織「風斗はいつの間にそんな風に呼ぶようになったの?」
風斗「敬意を表してるだけだよ。ね?姉」
そう言って抱きついてくる風斗にクスクス笑う
祈織「ね、いつから?」
『えーっと結構最近なんですけど…風斗くんがライブのチケットくれたんです。その時に機材トラブルが発生して即興でピアノ伴奏したんですよ』
そう言って笑うに風斗はそうそうと便乗する