第10章 家族旅行
琉生「そういう事は…“特別な人”限定だよ」
『?特別…?』
小首を傾げると綺麗な黒髪も揺れる
棗「何やってんだ?お前ら」
『え?みんなでお風呂入りませんかって言ってました』
棗「は?」
昴「はぁ!?」
ぞろぞろと集まる人に言うに琉生はギュッと抱きしめる
琉生「…ちゃん…ダメ」
『え?』
琉生「……どうしてもお風呂入るなら僕と入ろ」
『良いですよ』
アッサリな了承に全員が溜め息を吐き出した
『え?』
絵麻「ダメだよ!!」
騒ぎを聞きつけた絵麻に怒られるがはうん?と小首を傾げながら頷くだけだった