第10章 家族旅行
『気持ちよくないですか?』
そう言って微笑むに祈織は目を奪われる
祈織「うん。気持ちいいね」
『受験生ってやっぱり大変ですか?』
祈織「そうだね。日々勉強に追われてるよ」
そんな話をしながらゆっくりと歩くを祈織は後ろからついて行く
『あっ祈織さん見てください』
祈織「ん?」
祈織の手のひらを優しく握るとその上に綺麗な貝殻を乗せる
『毎年恒例みたいですけど…良かったら』
ヒンヤリとした貝殻は月の光でキラキラとしている
祈織「いいの?」
『受験勉強も大切ですけど…こういう思い出も必要かなって』
小さな綺麗な貝殻
コテージでずっと勉強していた祈織は嬉しそうに微笑む