第10章 家族旅行
『人魚姫って…確か…王子様に想いを告げられずに海の泡になっちゃうあの人魚姫ですか?』
琉生「うん。その人魚姫…けど…泡にはなって欲しくない」
『その前に王子様が居ませんよ。皆さん物語りの王子様よりカッコイイですけど』
あははと笑うは気付いてない
自分がどれだけの人を惹きつけて魅了しているのかを
琉生「……ちゃん…鈍い…」
棗「……あぁ」
周りもはぁっと溜め息を吐きそうになる
弥「ねぇねぇ、ちゃん」
『なぁに?弥くん』
弥「ちゃんは好きな子いないの?」
弥のド直球ストレートに全員がよく言ったと言わんばかりだが当の本人はポカンとする