第9章 昴の誕生日
僕が首を振ると静かに珈琲を飲み始めるちゃん
琉生「(あ、伝わってない…)えっとちゃん続けていいよ」
僕の言葉にちゃんは一瞬キョトンとした顔した後、何から話そうかという顔をする
『琉生さんって人気の美容師さんだったんですね』
琉生「そうみたい。よく分かんないけど」
僕がそう言うとちゃんはクスクスと小さく笑う
『自分の事ってよく分かりませんよね。あれ?ですが私が予約すると必ず琉生さんですよね?人気で予約も取れないはずなのに…』
琉生「僕が決めてるから。ちゃんの髪を切るのは僕だって」
僕の言葉にちゃんは驚いた顔した後、嬉しそうに笑った