第9章 昴の誕生日
ゴシッと拭うとブランコを少し楽しむ
キィキィと言う音が静かに響く
『懐かしいな…こうやって押してあげたなぁ。お姉ちゃんに』
いつも押すだけで乗ったことは少ない
『ふふ。みんなが楽しいそうに乗るのが今になって分かるなぁ』
スピードが上がれば空に届くような感覚がある
少し気晴らしが出来たはブランコから降りて走ってマンションへ帰る
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『はぁ…はぁ…』
良い汗もかいた為か昴の言葉も飲み込める様になっていた
静かに部屋の鍵を開けて、開けると寝息が聞こえてくる
『…シャワー浴びよう』
流石に汗まみれは嫌な為、着替えを持ってシャワーを浴びる事にした