第9章 昴の誕生日
『はぁ…はぁ…』
結構な距離を走ったは息切れして近くの公園のブランコに乗る
キィキィと小さな音が響く
『…っ』
家族とはなんだ?姉妹とはなんだ?キョーダイとはなんだ?
辞書で調べてもには響かない
『お母さん…お父さん…』
辛いと言えない、苦しいと言えない、悲しいと言えない
罪悪感しかない日々
いつ絵麻に知られるか分からない日々
『はぁ…』
ボーッと空を見ると満点の星空
それが滲みポタリポタリと雫を落とす
『……大丈夫、だから…止まって…』
抱えた大きな問題
妹として姉の絵麻を大切にして来たが、まだ少女のに取ったら苦しいことばかりだ