第2章 新しい家族
『う…うぅ…暑い…喉乾いた…』
目を開けると知らない天井
ボーッとその天井を眺めて、ふとテーブルを見つめる
『お粥…?』
ゆっくり起き上がって、ズキズキと痛む頭を抑える
『…お姉ちゃん気付いてないよね…?』
気付いてないと願いながらテーブルに置かれたお粥を見る
『でも…誰が…』
熱で回ってない頭を必死に回すと思い出した
『引っ越したんだった…』
引っ越してすぐに熱が出ちゃって…確か梓さんと雅臣さんと右京さんが見に来てくれたんだっけ…
じゃあこれは…?
ふと横に置かれた手紙を見ると右京さんが作ってくれた事が分かった