第7章 絶対領域ってなんですか?
棗《光そんな事で電話して来たのか?》
大きな溜め息を吐き出す棗に光はヒールの音を響かせながら夜道を歩く
光「えぇー?可愛くなかった?」
棗《知らん》
バッサリ言い切る棗に光は溜め息を吐き出す
光「ちゃんと見てないと取っちゃうわよ?」
棗《アイツは物じゃないぞ》
棗と光の間には、絶対を取られたくないと言う気持ちがあった
例えそれが義妹でも
棗はまだそれを知らない
自分の義妹である事も、2人も義妹が出来たことも
光「あ、そろそろ仕事の時間だから切るわね」
棗《あぁ》
ブツッと切られた電話
光は楽しそうに笑っていた