第2章 36歳の俺。
櫻井翔サイド
「久しぶり、じゃね?
メッセージありがと!」
ちょっと緊張する。
『久しぶり!
あー、メッセージ見てくれたんだね!
予定、合いそう…?』
あーやべ。の声だ。
ニヤけるぜ。
うわ、俺ってキモ。
「あー、予定ね!確認したんだけど
大丈夫そう!!仕事1本入ってるけど
5時には終わる予定だからさ!
行ける!!」
生憎休みではないけれど、
5時に終わって車で行けば…。
うん、大丈夫。
『ほんとに!?良かったー!!
最近、すごく人気だよね…嵐!
私の周りにもファンの子いるし。
あ!もちろん、友達だったとかは
言ったりしてないし、何も
口外はしてませんのでご安心を!!』
友達、だった。か…
「気遣いありがとう!
がそういうタイプじゃないって
知ってるから大丈夫だよ笑」
それから少しだけ、
懐かしい昔話に花を咲かせて
電話を切った。