第1章 年下彼氏 -嫉妬-
私は全て話した
上司に好意を寄せられていたこと
無理やりキスをされてしまったこと
キスマークをつけられたこと
貴久は黙って聞いてくれた
貴久「…」
『…本当にごめんなさい…』
貴久「梨花はその上司のことが好きなの?」
すぐに首を横に振る
『私が好きなのは貴久だけ…』
貴久「そっか…」
『だから…許してください…?』
貴久「それは無理だから」
『ど…どうして?』
貴久「だって抵抗したら良かったのに抵抗しなかったんでしょ?」
『抵抗したけど敵わなかったの…』
貴久「そっかぁ〜…」
その時に貴久が妖しく笑ったのを私は見逃したりしていなかった
貴久「じゃあ…抵抗する練習をしておかないとね…」
『…練習…?』
貴久「そうだよ」