第1章 太陽が輝く理由
2人の家の前は、ひまわり畑の住民でいっぱいでした。
「長老!これはどういうことですか!?」
「太陽様が我々をお怒りに!?」
「もう太陽様の光は浴びられないのですか!?」
あまりの出来事に、誰も彼もがパニックになって騒ぎ立てています。
「このままでは、我々は枯れてしまう!」
2人は住民をかきわけるように、長老と呼ばれた老人の元へと急ぎます。
「父さん!」
「おぉ、シーエ。それにテラレスもおるか。無事でよかった。」
「父さん、これはどういう事なんですか!?こんな事があっていいんですか!?」
言葉を急かすシーエに、長老は手の平を突き出し宥めると、騒ぎ立てる住民に向かって叫びました。
「太陽様は我々をお怒りになられたわけでも、ましてや亡くなられたわけでもない!これは全て月のせいじゃ!」