第1章 太陽が輝く理由
シーエの提案に、一同は驚き目を見開きます。
「あんた何言ってんの!?」
「死ぬって!?なんで!?」
「もう時間は無いんだ!!」
シーエの大声に、みんなは飛び上がって口を閉じました。
「こうしている間にも炎は弱まっている!ひまわりは油を多く含んでいる!大丈夫だ!きっとまた燃え上がる!」
「だからって!」
「このままじゃ世界が滅んでしまうだろ!?」
シーエの迫力に、ひまわり達はもう何も言えません。
ただ、テラレスだけが泣いています。
「兄さん・・・どうして?」
どうして種なんてあたしに渡したの?
「テラレス、分かるだろ?リーダーはみんなのために何かしなきゃいけない。」
「だからって兄さん1人を犠牲に、あたしだけ生き残るなんて出来ない!」
「違う!これはお前を助けるとかそんなんじゃない!命を繋げる、これもリーダーとしての務めだ!」
俺がいなくなったら、次のリーダーはきっとテラレスだ。テラレスならその素質が十分にある。
だから俺の種を、命を、次に繋げてくれ。
「命を失うのを良しとするリーダーは、リーダーなんかじゃない、だっけな。」
俺はリーダーにふさわしくなかった、それだけだ。
「新しいリーダーとしての初仕事だ。」
・・・納得してくれ。