第1章 太陽が輝く理由
「うるさい!太陽様、太陽様!お前達はいっつもそうだ!」
月が地上にも届かんばかりの声を張り上げました。
空気が震え、ひまわり達の体がしびれました。
「俺はいつも太陽の次だ!みんなが寝静まった、暗くて辛気くさい夜に浮かぶことしか出来ねえ!自分で輝く事も出来ない!太陽の光を受ける事でしか俺の存在を知らしめられねえ!俺は何なんだ?俺は代わりのいない唯一の存在なのに、俺なんていなくても世界は回る!俺は!世界に必要とされていない!」
だから俺は太陽の炎を奪った!
炎を持てば俺も必要とされるから!
自分の力で輝けるから!
「俺は王様だ!全てに力を与える王様なんだ!」