第1章 太陽が輝く理由
あまりの横暴にひまわり達は憤慨します。
「何よそれ!」
「死ぬのを待てって言うの!?」
「雲!どけよ!そんなアホンダラは俺が1発殴ってやる!」
いくらひまわり達が訴えても、雲達はぴくりとも動きません。
「雲、こんなに頼み込んでも無理なのか?」
「無理だな。お前達が行ったところで無意味でしかないし、その後で俺達が月に消されるのがオチだ。」
それまで毅然とした態度を取っていたシーエも、遂に大きくうなだれました。
もうどうしようもないのか?
苦汁を飲んで月の提案を受け、このまま帰るしか手はないのか?
いや、むしろこのまま帰った方が、少しでも生き延びられるかもしれない。
嫌な空気が流れたその時。
唯一瞳に明かりを持っていたのはテラレスでした。
「月は炎を持っているかもしれないけれど、王様としての心は持っていないわ!」