第1章 太陽が輝く理由
「長老、いいじゃないっすか。」
そう言い出したのは、のっぽのアステリでした。
「テラレスの勇気を無下には出来ないもの。」
伸ばされたイディアの緑色の手に、テラレスは答えるように手を重ねます。
「人が多い方がいいかもしれませんしね?」
髪をかき上げ笑いかけるヘリアンに、長老もたじたじです。
「やっぱ6人揃わなきゃ調子出ないしなー!」
高らかに笑うアンスのでっぷりしたおなかに、テラレスは顔を埋めるように抱きつきます。
「しかしだな!」
「父さん、もうテラレスも子供じゃないって事ですよ。」
笑いかけて来るシーエに、テラレスも笑顔を返します。
「そうよ。あたしはもう子供じゃないし、一族のリーダーの1人として立ち上がりたいの!」
テラレスのひまわりの目に射止められたように、長老の目が柔らかくなります。
「お前も大きくなったんだな。」
みんなのために頑張って来てくれ。
長老の言葉によって、月と対峙するメンバーが決まりました。