第1章 太陽が輝く理由
若者達の勇姿、友情の強さに、住民や鳥からも声援が送られます。
「ありがとう!頑張って!」
「次期長老、万歳!」
「勇気ある彼らに幸あれ!」
辺りは夜のように暗くとも、住民の顔には本来の明るさが戻ってきました。
名乗り出たひまわり達も、使命感に溢れた顔で声援に答えます。
しかしここに、逆に難しい顔をしたひまわりが。
「あたしも行く!」
叫んだのはテラレスでした。
まだ幼い少女の言葉に、長老は面食らいます。
「まだ年端も行かぬお前が行くようなところじゃない!大人しく待っていなさい!」
「嫌よ!あたしも父さんの娘で、兄さんの妹でしょう!?」
「しかし・・・!」
「あたしだってみんなを助けたい!ずーっと待ってるだけなんてまっぴらよ!」
「気持ちは分かるが・・・。」
「それにあたしだって、兄さん達といつも一緒だもん!」
一切引かないテラレスに、長老も呆れ果ててしまいます。