第1章 太陽が輝く理由
影がひまわり畑に降り立ちました。
その正体は鳥でした。
「やあ、ひまわりの。」
一際大きい鳥が歩み寄ってきます。どうやら鳥のリーダーのようです。
「えらい事になっちまったな。」
「太陽様に楯突くとは・・・いやはや。」
2人はお互いの考えを分かりきった様子で話し合います。
「月の炎を太陽に戻すよう説得する、だろ?」
「そうじゃ。そのためには鳥の力をお借りしたい。」
「むしろこっちがお願いするよ。俺達じゃあ月と言えども、あの強い明かりで目をやられちまう。」
ひまわり達なら例え太陽の光でも見続ける事が出来るからな。
鳥のリーダーは豪快に笑い声を上げます。
「雲まで俺達が乗せてってやる。後はひまわりの誰が行くか、だ。」