真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第11章 真選組の夏
上がろうとすると腕を掴まれて後ろから抱きしめられた。
総悟「怖かったんですかィ?」
私は動揺しながらも小さく頷いた。
総悟は私の頭を優しく撫でると子供をあやすように呟く。
総悟「大丈夫。何も出ないんでィ…」
お湯の中なのに総悟の肌の温もりが伝わる。
その暖かさに安心する。
総悟「今度からホラー映画見る時は俺が隣に座りまさァ」
名無し「もう見たくないよ…」
私がははっと笑うと頭を撫でる手が止まった。
総悟「俺の方が見たくないんでさァ……名無しが土方さんと手繋いでるところなんか…」
その言葉で一気に体温が上がる。
名無し「な、何言って…!総悟らしくないっ///」
総悟「…………………………」
もう総悟の方が見れない。
総悟「なーんて。耳まで真っ赤ですぜ。あれ、俺に惚れちゃいやしたかィ?」
突然総悟の口調がいつも通りに戻る。
名無し「っ!?///」
総悟「俺もう上がるんで、時間置いて出てきて下せェ」
ザバァ………ガラガラ――――――
1人になった大浴場で叫びたい衝動を必死に抑える。
やっぱりアイツはただのドSな変態だぁぁぁぁぁぁ!
一瞬でもドキッとした私が馬鹿だった!!