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真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】

第34章 もう一度…もう一度だけ…【最終章】


少し落ち着いてリビングに行った。

自分の家なのにまるで知らない家に入ったような感覚になる。

机の上に袋が置いてある。

中を除くと一つ、りんご飴が入ったいた。

名無し「これ…」

このりんご飴は確か向こうの世界に行く前に私がお母さんに頼まれて縁日で買った…

名無し「あれ、お母さんは…?」

今になって違和感に気づいた。

お父さんは小さいころに離婚してそれから会っていないし私には兄弟はいない。

つまりお母さんとの2人暮らしなのに…。

洗面所の歯ブラシは1本、机はとても2人で使うくらいの大きさなんてない。

椅子も一つ。ソファも一人用…

極めつけは和室だった。

この家の中で唯一の和室。

その奥にはひっそりと仏壇が置いてある。

その中の写真には生きているはずのお母さんの写真が。

名無し「違う…お母さんは三年前に…」

その時忘れていたもう一つの記憶が蘇った。

あの日…あの縁日で私がりんご飴を買いに行ってたのはお母さんに頼まれたからじゃない。

あれは…お母さんの命日にお母さんが大好きだったりんご飴を備えるために買いに行ってた…。

なんで私そんな大事な事を…忘れて…。

名無し「まって…今日何日?」

テレビをつけてニュース番組の左上に表示されている時刻を見る。

"7時32分"と表示された時計の下に日付がかいてあった。

"2018年8月11日"

名無し「一年経ってるはずなのに一日しかたっていない。どういう事…?」

時間がずれてる…?
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