真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第31章 真選組のお花見
総悟「これが一連の流れでさァ」
総悟から話を聞いてみるみる顔が青くなるのが分かった。
名無し「うっそ…」
総悟「嘘だと思うなら宴会場に戻るといいんでィ。今頃大騒ぎでしょうからねィ」
名無し「えぇ〜!どうしよう!!」
今頃大変な事になってるのは目に見える。
どうしてお酒飲んだらそんなふうになっちゃうの!?
総悟「まぁいい機会かもしれねぇ。ずっと隠すわけにはいかねーだろィ」
名無し「そ、そうだけど…」
確かにいつかバレるかもしれないなら自分で言った方がいいのかも。
名無し「わかったよ、隊士達に説明してくる…」
土方「その必要はねぇよ」
突然木の影から土方さんの姿が出てきて驚いた。
名無し「必要はないって…どういうことですか?」
土方「ザキのおかげで余計に話がややこしくなってんだよ」
名無し「ザキ?」
土方さんによると何となく私達が付き合ってるのを勘づいたザキがフォローするために「名無しは酔うとキス魔になるのかもしれない」なんて事を言ったらしい。
そのおかげでパニック状態の隊士は納得してしまい、今や私はキス魔扱いされてるらしい。
総悟「はっキス魔って…笑えるんでィ」
土方「まぁ付き合ってる事がバレるよりはいいんじゃないか?」
やっぱりバレたらまずいよね…
土方「あ、いや俺が言ってるのは働きにくくなるだろってことだ。
キス魔の噂なんかすぐに消えるだろ、だからしばらくは我慢することだな」
土方さん…何だかんだでいつも一番フォローしてくれるんだよね。
名無し「そうですね…ありがとうございます!」
土方「おぅ、じゃ俺は先に戻ってるからな」
一安心して座り込むと総悟が意味深な表情で立ち上がった。
総悟「さぁしばらく害虫処理で忙しくなりますねィ」
名無し「何か言った?」
総悟「これから隊士達に出される飲み物や食べ物は絶対に食わねぇでくだせぇ」
何でそんなこと言うんだろ?
私が不思議そうにしてるのをみて総悟は顔を近づけて睨んだ。
総悟「分かりやしたか?」
名無し「は、はい…」