真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第29章 真選組の刀
総悟「そんなに気に入ったんですかィ?」
歩いてからもずっと刀を眺めている私に呆れたのか総悟がうっすらと笑う。
名無し「うん!自分の為に打ってもらう刀がこんなに嬉しいとは思わなかった!」
総悟「早く使いたいですかィ?」
名無し「うーん、使いたいけど…本当は刀が必要じゃなくなる世の中なら良いのになぁ」
すると総悟は少し間をおいて話す。
総悟「……名無しのいた世界は平和なんですかィ?」
名無し「平和…まではいかないと思うけど少なくとも刀を使う世界ではないよ」
総悟「戻りたいと思いますかィ、もとの世界に」
いつもより自信のない声で聞いてくる総悟に私まで切なくなる。
名無し「ううん、今はこの世界にいたいよ。
大切なものがたくさん出来たし、その…そ、総悟もいるし…」
最後の方は小さくなったものの聞こえてるはずなのにすかさずサドは攻撃してくる。
総悟「あっれ〜最後の方が少し聞こえなかったんですが、もう1度言ってくだせぇ」
にやっと笑う総悟を蹴りたい気持ちを抑えて「言わないっ!」と叫んで足早に歩く。
そのとき後ろから目隠しをされたかと思うと口に柔らかいものがあたる。
チュッ―――――――――
名無し「ふっ!///」
総悟「ふん、これで勘弁してやらぁ」
目隠しが解かれると今度は総悟が前を歩く。
名無し「っ…///ほんとにもうっ///」
顔の熱が引かないんだけどっ!///