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真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】

第29章 真選組の刀


あの後秋夜の残した手紙を読んで屯所内は悲しみに包まれた。

特に原田さんと近藤さんは号泣していた。

??「ビービーうるせぇなぁ」

そんな中この空気を一気に変えたのはいかつい形相をした男の人だった。

近藤「え、とっつぁん!?」

とっつぁん?何か聞いたことあるな…あ!!

もしかしてこの人が警視庁長官の松平片栗虎って人なの!?

土方「とっつぁんが急に何のようなんだ?」

松平「いやぁねぇ、今更なんだけどこのゴリラが局中法度を破ってまでここに引き入れたガキんちょが気になってねぇ。

その子を見に来たんだよ」

その子というのが自分だと気づくのはすぐだった。

隊士達が一斉に私を見たので、松平さんは私がそうだと判断したらしい。

私の方を見て煙草をふかした。

サングラスにオールバックに煙草とか…こんな事失礼だけどほんとヤクザにしかみえない。

松平「へぇ、オメェが例のガキんちょか。ほんとうにガキじゃねぇか。

うちの栗子と歳はそんな差ねぇだろ」

栗子?娘さんかな?いや、孫…?

松平「あ、栗子ってのは俺の娘でなぁ。最近恋愛にうつつ抜かしていて、俺はまだ早いと思うんだがよぉ…」

やっぱ娘さんなんだ。そしておそらく親バカ…

松平「まぁいい。3秒以内に名乗れ」

何で3秒以内?とも思ったが名前だけでも言おうと口を開いたのだが…

近藤「おい、とっつぁん!それは…!」

やけに近藤さんや隊士達が慌て出した理由は直後にわかった。

松平「はい、いーち…」

ドォン!―――――――――

突然私に向けられた銃はすぐに発砲され、弾が目の前に近づいてきた。

やばいやばいっ!!

反射的に刀に手をかけ引き抜いた反動で弾を斬った。

どぉぉん!――――――

斬った半分の弾がそれぞれ後ろで壁に当たったらしく、大きな音が響いた。
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