真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第27章 真選組のデート
数日後―――――――――
珍しく、誰も起きていないような時間に目が覚めた。
まだ日も登りきってなく、外は薄暗い。
厠に向かっていると秋夜の部屋から物音が聞こえた。
その部屋を開けると秋夜が荷造りをしていた。
秋夜「うっわ、びっくりしたぁ!名無しか!」
名無し「何で秋夜が?退院は明日じゃ…それにこの荷物…」
秋夜「うーん、退院はちょっと早めにさせてもろてん。
誰にもバレんように出るつもりやってんけどな…」
「バレてもた」と笑う秋夜に寂しくなる。
名無し「みんなに挨拶していかないの?」
秋夜「うん、俺そういうの苦手やからさ」
荷物を片付け終わったらしく、「ふぅ、疲れたー」と一息つく。
名無し「早く目が覚めてよかった、見送るよ」
秋夜「さんきゅ、悪いな」
名無し「私の方こそ謝らなきゃ…秋夜の真選組に入りたかった理由も辞めたい理由も全部近藤さんと土方さんに離した」
秋夜はクスッと笑うと頷いた。
秋夜「どうせ名無しのことやから俺が誤解されんの嫌やったんやろ?わかってるよ、ありがとうな」