真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第27章 真選組のデート
そして迎えた日曜日―――
せっかくの外出だし、たまにはオシャレしてみようかな?なんて思った私は、
前に買ったまま着る機会の無かったピンクと白のグラデーションの生地に桜が散りばめられているスカート丈の着物を着ていくことにした。
髪も結って総悟のくれた碧い髪留めで留めた。
こっちに来てからちゃんとオシャレなんてしてなかったから少し力が入った。
名無し「お待たせ、ごめん遅くなって!」
待ち合わせは水族館の前で。
秋夜「ぜーんぜん。時間丁度やで」
秋夜もいつもとは違う普段着。
黒い着物にベージュの羽織を着ている。
見慣れない普段着姿の秋夜は同い年なのに大人っぽく見える。
秋夜「どうした?」
名無し「いや、何か大人っぽいなぁって」
秋夜「あぁ、えっと…」
秋夜の困ったような反応に我にかえる。
名無し「あ、ごめん!変な意味じゃなくて…」
秋夜「いやいや!ちゃうねん、いきなり大人っぽいって言われたから照れてもーてな!」
秋夜がはははっと笑う。
秋夜「それより、名無しこそえらい綺麗やで。俺、今かなり嬉しいわ」
綺麗なんて言われてそれこそ照れる。
名無し「ありがと!」
秋夜「おう、んじゃ行こか〜」
私達は並んで水族館に入った。