真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第25章 真選組の風邪
チュンチュンという鳥のさえずりと 障子の隙間からもれる陽の光で目が覚めた。
昨日あのまま動けずに諦めて総悟の隣で寝たけれど、今隣に総悟の姿はない。
名無し「どこいったんだろ…」
あくびをしながら起き上がると障子が開いた。
総悟「あ、もう起きたんですねィ」
そこには隊服に身を包んだ総悟が立っていた。
名無し「総悟!もう熱下がったの!?」
すると総悟が隣に座って私の手を自身の額に当てた。
その額の温度から熱が下がったのがわかる。
総悟「おかげさまですっかりねィ」
名無し「よかった!」
総悟「昨日はありがとうございやした」
総悟が少し照れくさそうに言う。
名無し「どういたしまして!」
総悟「あと…」
何かを言いかけて躊躇している。
名無し「あと…どうしたの?」
総悟「名無しのお粥美味しかったから…その…また作ってくだせぇ」
少し赤くなりながら言う総悟に胸が高なった。
名無し「もちろん!!」
総悟が私の料理を褒めてくれる事が今はただただ嬉しくて仕方なかった。