真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第19章 真選組のクリスマス
総悟「今日はもう早く寝なせぇ」
名無し「うん」
総悟が部屋に入っていくのを見てから私は再びパトカーに向かった。
案の定まだ土方さんは運転席で寝ていた。
コンコン――――――
助手席の窓を叩くとこちらに気づいた。
それを確認して私はパトカーに乗った。
土方「さっきは悪かったな…」
土方さんの切ない声に心が締め付けられる。
少し間を置いて私は口を開いた。
名無し「土方さんが私のこと好きだって言ってくれて凄く嬉しかったです。
でも、私…土方さんの気持ちに応えることは出来ないんです…」
土方「わかってる、んなこたぁ…」
土方さんは私の方を見ずにため息をついた。
名無し「ほんとに今日はすみませんでした…」
私がドアに手をかけた時に土方さんが小さく呟いた。
土方「総悟だろ…」
名無し「えっ?」
土方「名無しは総悟が好きなんだろ?」
思わぬ言葉に体中が一気に熱くなった。
名無し「え、な、何言ってるんですか!そんなわけ…」
土方「素直になれよ。じゃねぇと後で後悔するかもしれねぇぞ」
私が総悟を…好き…?
何で私があんなドS…でも…
頭の中で次々に出てくるのは総悟の笑った顔。
それらを思い出すと何故か心が温まる…。
そっか、私総悟が好きなんだ…。
土方「まさかほんとに気づいてねぇとは思わなかったぜ。名無しって鈍感だよな」
名無し「………」
土方さんは私の頭をぽんぽんと触ると「早く戻れ」と言った。