真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第19章 真選組のクリスマス
私を受け止めたのは総悟だったらしい。
名無し「ハァ…そ、そうご…」
息が切れている私を見て総悟は眉をひそめた。
総悟「土方さん、派手にやってくれましたねィ…」
土方「てめぇと同じことやっただけだ。それでもまだ責められんのか?」
総悟はさらに眉をひそめた。
そして私を横抱きにすると、
総悟「ちょいと頭、冷やしなせぇ…」
土方さんにそう告げて屯所に入った。
名無し「総悟、ごめん。歩けるから下ろして」
総悟「…………………」
名無し「総悟?聞いてる?」
総悟「…………………」
名無し「総悟!」
耳もとで叫ぶと我に返ったように驚いていた。
総悟「な、なんでィ。いきなり」
名無し「さっきからずっと呼んでたよ?大丈夫だから下ろして」
総悟は「悪ぃ…」と言いながら私をそっと下ろしてくれた。
名無し「ありがとう、ごめんね」
総悟「別に…」
名無し「えっと…土方さんも何かあったんだよ、きっと。
だからあんまり責めないで」
総悟「はぁ?」
名無し「いや、その…今度から私も気をつけるから、ね?」
このままだと総悟と土方さんの関係に傷が付いてしまいそうで必死に説得をする。
でもそれは意味がなかったらしい。
総悟の目はみるみる怒りに染まっていく。