真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第19章 真選組のクリスマス
パトカーの外で流れる景色を見ていて思った。
名無し「カップル多いですね〜」
土方「そりゃぁクリスマスだからな」
カップルもそうだけどイルミネーションやツリーなどでいつもの暗い夜道とは打って変わって幻想的な雰囲気だ。
私もあんなふうに誰かと手を繋いで歩く日は来るのかな?
土方「そんなに良いのか?クリスマスが」
名無し「もちろん!ケーキ食べたりプレゼントもらったり大切な人と過ごしたり!」
土方「ふーん」
聞いておいてそんな興味無さそうな返事しないでほしい…
それからすぐパトカーが停車した。
名無し「寒かった〜早く屯所入りましょ!」
パトカーから降りようとすると土方さんが口を開いた。
土方「ケーキとかプレゼントはねぇが俺は楽しかったぜ」
名無し「えっ?あぁ!さっきの話ですか?仕事して終わりましたけどね」
私が笑うと土方さんは私の髪に指を通してそっとかきあげた。
土方「大切な人と過ごせたからな…」
名無し「?」
土方さんのその普段見せない大人っぽい表情に一瞬ドキッとする。
目が離せない…
私が動けないでいると土方さんはゆっくりと私にキスをした。
名無し「っ!!…」
逃げようとしても追いかけて私を離そうとしない。
名無し「んっ!」
だんだん苦しくなってきて土方さんの胸を叩いた。
それでも土方さんは離れてくれない。
微かに香るタバコの匂いと苦さで意識がもうろうとしてきて…
その時私が座っている助手席のドアが開いた。
ドアに背中を預けていたものだから体は開いたドアと共にガクンと倒れる。
と思ったけど誰かに受け止められて間一髪。
総悟「さて、強制わいせつ罪で逮捕でもしますかねィ」