真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第15章 真選組の秋祭り
高杉「…一緒に来ないか?」
名無し「えっ!?」
高杉「鬼兵隊に入らないか?アンタといると落ち着くんだ。
身体の中でのたうちまわってる何かが小さくなんだよ…」
高杉の目は真剣だ。
名無し「前にも言ったけど私は行けない」
高杉「前はアンタの力が欲しかっただけだ。でも今はアンタ自身が欲しいんだ。俺の隣にいてくれ…」
名無し「………ごめん、それでも私は真選組にいたい」
高杉は残念そうに「そうか…」と呟いた。
高杉「まぁ、アンタならそう言うと思った」
名無し「うん…」
高杉「そんなしけたツラするな、アンタにゃ似合わねぇ」
高杉は私の頬をそっと撫でた。
高杉「口のはしに何か付いてるぞ」
名無し「えっ?あ、わたあめだ!さっき食べたからっ!!」
恥ずかしくなって急いで取ろうと手を伸ばすがそれは高杉に阻止された。
高杉の柔らかい前髪が鼻先に当たった時、高杉は私の口に付いたわたあめをぺろっと舐めた。
名無し「何してんのっ!?///」
高杉「何ってわたあめ取んだよ。そのまま仕事すんのか?」
私が黙ったのをいいことに高杉は舐めた部分を指でこすった。
高杉「取れた。アンタ子供みてぇだなァ」
名無し「からかわないでよ…///」
高杉「ま、そういうとこも良いんだが…」
また高杉の顔が近づく。
またっ!?駄目だって!
逃げようとするが腰には高杉の腕が回っていて動けない。
ギュッと目を瞑った瞬間チャキッと音がした。
目を開けると銀色に光る刀が私と高杉の間に下ろされていた。