真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】
第15章 真選組の秋祭り
早朝―――――――――
まだ重たい瞼を必死に開けながら私達真選組はある宿の前に立っていた。
土方「行くぞっ!」
勢いよく宿に駆け込み目的の部屋に飛び込む。
土方「御用改めである!真選組だ!神妙にしろ!」
攘夷浪士「真選組っ!!何故ここがっ!?」
土方「宿の予約とる時に『攘夷志士20名』なんて言う馬鹿がどこにいんだよ。通報されるに決まってんだろーが」
うわぁ、馬鹿だ。この人達…
でも意外とこういう攘夷浪士のほうが多かったりするんだよね。
もちろん本気で幕府の転覆を企む攘夷浪士もいる。
高杉率いる鬼兵隊はもちろん、桂小太郎という男も強敵らしい。
攘夷浪士「くそっ、やるぞ!!」
攘夷浪士達は一斉に刀を抜いた。
それと同時に私達も刀を抜く。
キンっ!―――――――――
刀同士のぶつかり合う音が響く。
あんな馬鹿なミスをする攘夷浪士でももとは侍。
やはり刀を握ると強い。
だが、それをもろともせずになぎ倒す。
攘夷浪士「女!?女は引っ込んでろ!!」
思い切り刀を振り上げる攘夷浪士。
名無し「女だけど、一応真選組なんでっ」
キンっ――――――
振り下ろされた刀を自分の刀で止めて押し返す。
攘夷浪士「なっ!!」
名無し「なめてもらっちゃ困るんだけど…」
怯える攘夷浪士の喉元に切っ先を突きつける。
攘夷浪士「ひぃっ!!」
土方「さすがだな…」
総悟「ほんと惚れ直しまさァ」
土方「あぁ?」
あっという間に攘夷浪士達は全員倒れた。
土方「さ、連れて帰るか」
名無し「疲れたぁ」
総悟「やっと日が昇ってるんでィ」
名無し「ふぁ〜帰ったらもっかい寝よーっと」
土方「仕事しろ、仕事っ!」
総悟&名無し「えぇ〜」
土方「えぇ〜じゃねぇ!」