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歳下の上司[進撃の巨人 リヴァイ長編R18]

第1章 104期生と兵士長



「へーちょう!失礼します!!」


そう勢いよく叫んだコニーに対し、ドアがすぐに開く。
返事が返ってくると思っていた104期生一同は、びくっと姿勢を整えた。


「あれ?どうしたんだ皆お揃いで。リヴァイに用?」


ここは兵士長の部屋であるはずだが、中から顔を覗かせたのは分隊長であるハンジ。
いつもの笑顔である。


「あ、はい!あの…兵長は?」


エレンが恐る恐るきく。


「リヴァイなら、もう少しで戻ってくると思うよ〜。とりあえず入りなよ」


そう言われ、皆で入室。


「で、どうしたの?私でよければ先に聞くけど。というか、聞かせてよ」


紅茶のカップを片手に、ハンジが聞いてくる。
これにはコニーが答えた。


「その、兵長に伺いたいことがありまして!」

「へえ、皆してね。なになに?」

「あの、兵長って…その、恋人…とかいるんでしょうかいないですよね!失礼しました!」

「おい、コニー…」


エレンがコニーを小突く。

これにハンジが笑い出した。


「あっはは、どこで知ったの、コニー?」

「それはその…ここ最近、兵長の私服での外出をよく目にするので…」

「それだけで?」

「あ、いや、いつだったか、白いバラを持って出かけているのを見たので…彼女かなあ、と」

「なる程ねえ…」


ハンジがニヤニヤと笑う。


「あの、ハンジさん」

と、ジャン。


「知ったの、って事は、いるって事でいいんすよね?」

「あー、口が滑った」


あちゃーと言わんばかりに、目を手で覆った。


と、その時。
ガチャリと扉が開いた。


「…おい、俺の部屋で何をしてる?ガキ共」


その不機嫌そうな部屋の主に、ぴりりと緊張感が走る。
ただ1人を除いて。


「いやーねえリヴァイ、この子達がね、名前のことについて聞きたいんだってさ!」

「…!」


リヴァイの眉間のシワが深くなる。


「てめえら、どこでそれを…」

「リヴァイ、浮かれすぎてたんじゃないの?見られてたみたいだよ、逢瀬」

「…アイツを見たのか」


リヴァイの顔は巨人を睨むものと同じになっている。
それを見て、ハンジは尚更笑っている。


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