第3章 中学生時代
「…!!」
私の予感は的中したようで、そこにはヘドロと戦う勝己がいた。
必死にもがき耐えているけど、辛そうで苦しそうで私は走り出した。
その時同時に走り出した少年がいた
「出久?!」
「え?かのちゃん!
あいつは、風じゃないと離すことができないんだ!
危険だけど…かのちゃん、おねがい!!」
なるほど、私の風で吹き飛ばすんだね!でも私の風は春風で、すっごーく優しい。
強風にしたらキャパオーバー…
「出久!」
私は手のひらから花を2つ創り出久に投げた
「勝己のこと、よろしく」
そこで私の記憶は途切れた。