第7章 「流星モラトリアム」
「ところで、
君は確か……CODE000だよね?
噂で良く耳にはしてたけど___________
本当に綺麗だ。」
ヒロとゼロツーが喜んでいる中
私の存在に気付いたのか、
例の少年が私の前に立ち髪をひと撫でした後何故か毛先に口を付けた。
「なっ…!?」
「………ぇっ」
「本当は、君とも話したいけど…
______続きはまた会う時にしておくよ。」
そう彼は言い、私の髪から手を離した。
……制服のポケットに"何か"を入れて__________
「CODE016、お前に1つだけ忠告しておく。」
「は、はい!!」
「己の感情までは喰われるな、
今後もずっとパートナーを続けていきたいならな。」
ナナさんとの連絡も終わり、
皆より少し遅れて海水浴に向かった。
「ごめん皆、お待たせ…」
「あ、ゼロ遅いよ!!」
「ゼロちゃん、水着黒なんだねー」
「うん、……何故か皆と違う色だからなぁ。」
ミクとココロはビーチバレーをしていたので、私も参加する事になった
「行くよー、そーれ!」
「えいっ!!」
「あわわっ……えいっ!」
ボールに集中し過ぎたせいで、
隣に居たミクとぶつかってしまった。
「「うわあぁっ!!」」
「いったた…ごめんミク、大丈夫?」
「ごめん上ばっか見てた…」
「あ、2人とも紐緩んでる!」
ココロが私達の紐を指してそう言うと
後ろの蝶結が取れかけている事に気が付いた。
「やだやだ、結んで!!」
「…ココロお願いできる?」
「うん、ちょっと待っててね…」
私達がこんな会話をしていると、
海の方では男子達が何故か腕を組み合い
「海って最高だな!!」と叫んでいた。
「(それにしても…ポケットに入ってあったやつ、どうしよう)」
水着に着替えてる最中にポケットの中を調べると、
紙にアドレスの様な物が書いてあった________________