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ダーリン・イン・ザ・フランキス

第5章 「キミの棘、ボクのシルシ」





「……すみません、遅れました。」





ゼロツーとヒロが中々見つからず、
宿舎の風呂場で話しているところを見つけ予定時間よりも遅れてしまった。





「CODE02…」




「パパからの許可は?」




「…出ています、ゼロツーのパートナーとして
ヒロにはストレリチアに乗ってもらう事になります。」




「今はこれが最優先だ。」





ハチさんがヒロにそう伝えると、
26部隊の090さんが慌てたように話を始めた。





「我々はストレリチアとは一緒に戦いません。」




「作戦の変更はない。」




「しかし、そこにいる女は見方の事を顧みない…
そんな奴に背中を預けられません!CODE02…お前には心当たりがあるはずだ。」




「何のこと?」




「2年前の共同戦線だ!
あの時、お前の余りに無茶な戦い方のせいで…
僕らは戦場で孤立し僕は______________パートナーを失ったんだぞ!!」






会議前までの落ち着いてた印象とは違い、
荒ただしく090さんはゼロツーにそう告げた。





「(自分の仲間を殺された奴とは乗りたくない…か。)」





「ふぅーん…覚えてないなぁ。
弱い奴が死ぬ、それだけの事でしょ?」





090さんはゼロツーに文句を言おうとすると、
ヒロは2人の間に入り090さんをひとまず落ち着かせた。









「なんだよ、俺達の事足でまといみたいにしやがって…」




「事実でしょう、僕らは所詮急増部隊だ。」




「でも流石にカチンと来るよね…」




「…俺は、向こうの意見に賛成する。」





皆が先程の会議での事を話している時、
ゴローは26部隊の意見に賛成と言っていた。





「ストレリチアは次の作戦には出さない方が…」




「俺はやるよ、俺達の力を見せてやろうよ!!
皆だって言われたまんまじゃ悔しいだろう?」





ヒロはゴローの意見を遮るように、
皆にそう言い放った。





「(3回目になったら、ヒロの体は…)」





ゴローも、ヒロの"何か"を察しているから
ストレリチアに乗せたくないって言ったのかな?





「イチゴはどう思う?」





「…ストレリチアは必要だよ。」






イチゴは静かにゴローにそう言った______
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