第5章 「キミの棘、ボクのシルシ」
090さんは私達のあだ名が珍しいとそう言った。
ヒロはコドモ達の間では広い顔見知りになっていた_____
「変わってるね君達は…
機体の形はバラバラ、CODENAMEではなくあだ名で呼んでいる。それには何の意味があるんだい?」
ゴロー達と26部隊の皆と別れ、
ナナさんとハチさんのいる作戦会議室に向かった。
「なんなの、この大血球の異常な数値…
生きているのが不思議なくらいだわ。」
「嗚呼、ゼロツーと乗った他のパラサイト達とは正反対の反応だ。」
「原因が分からないままもう一度乗せるのは危険じゃない?」
「だが、次の戦いにストレリチアを出さない訳にはいかない。」
「…次で3回目か。」
「……3回目になった場合、この数値はどうなるんですか?」
「すまない、こちらもまだよく分からないんだ。
しかし…もし乗って生きているとしたら奇跡に近い事になる」
「奇跡に近い…(嫌な予感は的中か)」
この件は、皆には伝えない方がいいかな…
イチゴやゴローに伝えたらどんな反応をするのか目に浮かぶもの
「1時間前、距離およそ3000の位置叫竜を確認した。
数はおよそ__________100~150」
「ひゃっ、150!?」
「今後更に増えると思われ、快適予想時間はおよそ三十三時間後と出た。どれだけ急いでも叫竜の到達前にキッシングを終わらせるのは不可能だ。そこで防衛ラインをこの位置に設け26部隊を前衛として纏回…13部隊はバックアップとして後衛に控えてもらう。」
「え、バックアップ?」
「かなりの乱戦になるだろうからね…
連携の取りやすい仲間だけでやりたいんだ。」
「なっ…!?」
「つまり、ミク達足でまといって事じゃん!!」
「…最優時効は両プランテーションを繋ぐメインパイプの防衛軍団、そこでこの場所には単機でも戦い抜けるフランクスを配置する事にした。」
「そんなフランクスが居るんですか?」
「ここにはストレリチアを置く。」
「ス、…ストレリチアだって?あのどういう…」
090さんは震えながらハチさんにそう言うと、
ドアからゼロツーとヒロが現れた_______________