第5章 「キミの棘、ボクのシルシ」
食事のチャイムがなり、
皆でダイニングに向かうとゼロツーが居た
「ダーリン、ゼロ!!おはよう」
「お、おはよう…」
「おはよう、ゼロツー」
「フフッ、こっち!」
ゼロツーはヒロの手を引き、
男子のテーブルの方に向かった。
「なんで女子がこっちに来るんだよ!!」
「そこ、俺の席だし…」
「静かに、早く席に着いて。
お祈りの時間よ」
フトシ君の席にゼロツーが座った為、
ココロの隣に座る事になった
「パパの喉が渇く事が無いように、
パパの心に未来永劫まで平穏が訪れますように、頂きます。」
「「「「「頂きます。」」」」」
ゼロツーは皆がお祈りをしている中、
食べ物にたっぷり蜂蜜にかけていた。
「はい、ダーリン。
あーん♡」
目の前でやっている2人をゴローは
まじまじとその光景を見つめていた。
「いーなぁ…
俺もあーゆーのやってみてーなぁ…」
「パートナーに頼んでみたらどうだ?」
「えぇー、それなら相手はゼロちゃんか
ココロちゃんみたいな可愛い子が…」
ゾロメ君は私とココロを見つめると、
フトシ君とココロがゼロツーと同じ事をしていた。
「フフッ、真似っ子!」「にひひっ…」
フトシ君はピースでゾロメ君に自慢している様に見える
「なーによ、すぐ影響されちゃって!!」
「ヒッ…」
ミクは怖い顔でゾロメ君を睨みつけていた…
苦笑いでその2人を見ていると、ゴローが私の方を見ている事に気付いた。
「…ん、何?ゴロー」
「あぁ、いや…何でもない」
そう言った後、ゴローは食事を続けた。
私もパンに手を付けようとすると
イチゴがボーッと紅茶を見つめていた
「……イチゴ、どうかした?」
「え、何でもないよ。…気にしないで」
「(ゴローと同じ様な返事だな…)」
大体イチゴの考えている事は予想出来たから
私は黙って食事を続けた_________