第5章 「キミの棘、ボクのシルシ」
「昨日のセレモニー凄かったなぁ…私興奮して暫く寝付けなかったもの」
「向こうの部隊のリーダーの人、いい人そうだったよね!」
「ミクはああいう人と乗ってみたい?」
「うちの男子に比べればマシよ、そう思わない?」
「別に、興味無いから。」
「お堅いこと…」
女子達は昨日のセレモニーで一緒に出た
26部隊に関して話していた。
「オトナに期待されると気持ちが高ぶるよなー!!」
「うん、俺達必要とされてるんだ!」
「諸君、君達は強い!
必ずや勝利を齎す者と信じている。
そしてその勝利を齎すのはこの俺様だ!!」
ゾロメ君はセレモニーの司会の真似をし、
やる気が満ちているように見えた
「それを言うなら、ヒロでしょ?」
「えっ…?」
「確かにそうね、この前の戦いで大活躍だったもの!」
「でも、調子の方は大丈夫なの?」
「調子は、…そうだね!何ともないよ。」
「良かったじゃん!」
「この調子だと3回殺しの噂も嘘だったみたいね。」
「それか、異常に相性が良いわね。」
「(イクノの言う通りかもしれないけど、なんか嫌な予感がする)」
「ありがとう、でも勝てたのは皆が居たからだよ!あの時は必死だったけどちゃんと手応えはあった。この次も乗れるとしたらチームとして一緒に戦わせて欲しい。」
「へっ、調子に乗り過ぎんなよ…
1度上手くやれただけじゃないか!」
「おい、いちいち溝に指さなくても…」
「ゾロメ、足でまといにならない様
俺頑張るよ!これからもよろしく!!」
「お、おぅ……ったくしょうがねーなぁ!
次もしっかりやれよ!!」
ヒロとゾロメ君も段々仲が良くなってきて
1人ホッとしていると、ミツル君はその場から退場していた。