第3章 「戦う人形」
「叫竜目視しました、各機配置完了
作戦開始します。」
「なぁーんだ、案外小さいじゃない!」
「良かったぁ…」
「油断しちゃ駄目、作戦通り行くよ!」
イチゴが指示を始めた瞬間、一気に3機は勢いよく叫竜の方に向かいフランクス用の戦闘武器で倒した…と思った瞬間
叫竜はアルジェンティアに襲い掛かった。
「ミク、ゾロメ君!!」
デルフィニウムのお陰で叫竜を倒せたが、アルジェンティアとのコネクトは停止していた。
「もう一匹いたのかよ!!」
「いや…ちょっと待って。」
フトシが上を向いた先には叫竜が沢山落ちてきた
7匹対フランクス2機(アルジェンティア停止中)では拉致が飽かなくなってしまう。
「デルフィニウム、ジェニスタ
一旦その場所から離れた方がいい…」
「これはまずいわね…マグマエネルギー反応によって多数の叫竜を引き寄せてしまってる。」
「ほら見なよ、最初から僕を出しとけば良かったのに…
いーの?あの子達皆やられちゃうよ。」
「(正直、ストレリチアを出したいけど正式なパラサイトではないヒロを出す訳にもいかない)」
ナナさんとゼロツーが口論すると、
ミツルは自らストレリチアに乗ると言い出した。
「ゼロツー、ミツルと行ってくれ。」
「……いーの?他の人と乗って」
「………頼む。」
「ま、ダーリンがそう言うなら分かったよ。」
ゼロツーがそう言うとミツルと一緒にストレリチアに向かって行った
「……ヒロ、本当にいいの?」
「心の中では、断ってくれるのを期待してたのかもしれないって…思ってしまってたんだ。」
「………。」
私達は互いに会話を止めて、皆の実戦を黙って見ていた。
多数の叫竜にストレリチアがどう戦うのかを予想しながら見つめていた___________