第3章 「戦う人形」
イチゴとミクが話し終わった後、
ナナさんとハチさんの指示によって集合場所に集まった。
「本部より指示があった。」
「えぇ、もう実戦ですか?」
「そう緊張しないで、最初からこの前みたいなやつと戦う訳じゃないから。」
「良かった…」
「本来なら時間を掛けたいのだけど、そういう訳にもいかないの。」
「今回皆が戦うのはコンガット級と言う叫竜です、サイズはフランクスより一回り小さく叫竜達はマグマエネルギー反応を引き寄せられ出現します。」
「説明ありがとうゼロ、
近郊レベルの発掘深部に出現して被害を与えている。自動防衛システムも追いつかない状況だ。」
「それと今回、ストレリチアの出撃は無いわ。」
「えっ…!?」
今後、13都市は貴方達だけで守っていかなければならない。とナナさんは皆にそう伝えた
皆、フランクスに乗りコネクトをしているが
ミツルとイクノのクロロフィッツが動いてなかった。
「どうした?」
「イクノが駄目みたいです。」
「もう少しだから、ちょっと待って!!」
「もう、無理ですよ…」
「クロロフィッツ、パラキャパシティー未満
更に低下中…」
ハチさんは駄目か。と言った後、
手元の操縦機で2人のコックピットを開いた。
「(クロロフィッツが居ない3機で実戦か…嫌な予感がする)」
「どうしたの、体調でも悪かった?」
「いえ、そういう訳では…」
「いいわ。イクノは以前からちょっと不安定な所があったわね…一応明日検査しましょう」
「あの、僕達のパートナー適正に何か問題でもあるんじゃないでしょうか?」
「初めは割とある事なの、これくらいでパートナーを解消したりしないわ。」
「…そうですか。」
納得がいかない様な顔で、ミツルはそう呟いた___________