• テキストサイズ

ダーリン・イン・ザ・フランキス

第15章 「まものと王子様」






「何をしている、ガーデンに戻れ。」



「あ、ぇ、止めてあげて下さい!!アイツ…」



「お前達には関係ない、来なさい。」



「ぇ、でもっ…でも…」









1人のオトナに腕を引かれ、
僕とゼロは結局ガーデンに戻る事になった。








でも、知りたい事ばかり増えるんだ…



僕らは何者なんだろうって______________



どうして名前を付けちゃ駄目なのだろう?



居なくなった子は何処に行ったのだろう?



ミツルは帰ってこられる?



あの子は誰?



オトナは、どうして答えてくれないんだろう…



どうして皆黙っているのだろう…



あの子は_________________







「…ヒロ?」




「ごめんゼロ、先にガーデンに戻ってて。」




「まさか、…本気で行くつもりなの?」




「うん…やっぱりあの子が心配なんだ、放っておけない。」





「…分かった、
イチゴとゴローには上手く言っておくよ






__________気を付けてね。」






「嗚呼、行ってくるよ。」








僕はゼロにお礼を言い、
あの子の居る建物に走っていった___________











「……寒い。」






ヒロと別れてガーデンに向かう途中、
雪のせいか乾燥で手から血が少し伝っていた。






「私も、…彼女と大して変わらない存在か。」






乾燥した手から出てきた血が、
何故か青い事に私以外誰も気付きはしなかった___________
/ 126ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp