• テキストサイズ

ダーリン・イン・ザ・フランキス

第15章 「まものと王子様」





「ミツル!!」






ミツル君がエリキシル注射の為、
ラボに行くと聞き私達は彼の元に来た。






「僕、注射を打つんだ…でないと僕、きっと残れないから。」






エリキシル注射を打つ事が何を意味するのか、
あそこに居たコドモなら皆知っていた…



激的な適正値の向上が期待出来る一方で
その成功率は凄く低かったんだ。



失敗すれば、帰って来られない___________








「僕、ヒロと一緒にパラサイトになりたいんだ。」




「え、僕と?」




「もし戻ってこられたら、一緒に乗ってくれる…?」




「…当たり前だろ!!」









ミツル君を見送った後日、
またコドモが消えたと噂になっていた。







「まただ…」




「今度は494だって」




「その前は367だった…」




「昨日話したのに…」




「パパに捨てられたんだ。」




「次は、私なのかな…?」







今日はいつにも増してコドモが消える人数が多かった。







「何とかしなきゃ…」




「え、でもパパ達が決めた事だ。」




「私達じゃ、どうにも…」








私達がそんな事を考えていると、
オトナから私とヒロがテストの時間だと呼ばれた。






「あの、居なくなった子は何処に…」




「準備を、」




「あのっ…」




「………。」









渋々私達はオトナの言う事を聞き、
いつもの様にテストを行うが今日は特にハードな気がした。







「感受性が強すぎるのが問題だ、他のコドモに影響を与える。

黄血球の当容量を増やした方が……」




「そのままにしておけ。」




「はっ…?」




「嗚呼言うコドモがどんなパラサイトに育つか…」






注射が無事に終わると、ご褒美の飴を2つ貰った。



私とヒロはガーデンに戻ろうとすると、
隣の部屋から叫び声が響いていた。





「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!!」





その光景を見て思わず口を抑えると、
後からオトナに見られたのをバレてしまった_____________
/ 126ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp