第1章 クリスマス(鰤市)
ごきゅごきゅごきゅ・・・
1000mlの牛乳で作ったココアを一気飲みするその姿は、ある意味最強だった。
「おっおい琢磨!もうお前飲むな!血糖値がっあっ・・・あーあ飲み干しちまった」
「くはぁああああああああ!!!うまかった!」
琢磨男前―!よくやったー!・・・など、意味の分からぬ言葉がやいのやいのと叫ばれ、琢磨は手を振って応えた。
かなりご満悦である。
水色とケイゴにもそれぞれ予定があるらしく、一緒に騒げるのは3時間だけ。だから料理とかは準備してなくて、お菓子やジュースを準備してあるだけだ。
帰宅後、俺はサンタの衣装に着替えた(今回はちゃんと男物)。もちろん一護はトナカイルック!
「ったく・・・恋人たちのクリスマスになんでこの俺はこんなムサイ・・・琢磨を除いてだな・・・ムサイ男たちの集まりに集合しているんだぁあああああああああ!!!!独り身の寂しさなんかいらないんだぁああああああ俺に幸せをーー!ハッピーください神様ぁああああああ!!!」
酒も入っていないのにハイテンションなケイゴは一人泣き叫んでいた。
もちろん総無視である。
「一護トナカイは人相悪いですねー」
「・・・ム」
「うっせぇよ」
「それに引き換えとても似合っているよ、琢磨サンタさん。」
「いえいえ、それほどではありませんよ。水色さん。」
「いえいえ、こちらこそ」
意味不明である。
「ガッデェエエエエエエエエエエエエエエエエエム!!」
あ、コンに被害が・・・(おっ俺様の綿がっ・・・)