第8章 真選組女中生活 14日目
無表情で言い放つ口裂け女をじっと見つめている少女。しかし、その表情はだんだんと色を失っていく。口裂け女が話し終わる頃には、少女の瞳には何も映さなくなった。
「…そっ、か…わかった。あり プルルルルルルルップルルルルルルル っ、だ、誰?」
少女が口裂け女にお礼を言おうとすると誰かの携帯から着信音が鳴った。
それは近藤の携帯であった。
画面には松平片栗虎と書いてある。
少しの間沈黙が走る。
しかし、黙っていても隠し通せるわけでは無いので近藤は姿を現わす。
そのあとに続いて土方、沖田、山崎、そして万事屋一行も。
少女はその姿を見て驚くが、どうするべきか分からず後ろを振り返りくーちゃんの姿を探すがどこにも見当たらない。
近藤達が現れた時に姿を消したようであった。